「同伴者のショットを…」ゴルフを“4倍早く”上達するコツとは？今野プロがレッスン！

マスター今野が、今宵も店に訪れた迷えるゴルファーに希望の光を与えます！

今回は、ゴルフが人よりも早く上手くなるためのポイントを教えてもらいました。

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ほかの人のプレーの詳細ももっと、じっくり、観察しよう！

テル　マサさんのスイング、見たことある？

今野（マスター）ありますよ。何度も一緒にラウンドしていますから。

テル　カッコいいスイングとはいえないけど、うまいよね。

今野　あの方はスコアの作り方をよ〜く知っています。知識と経験でスコアをまとめてくる手練れです。

テル　練習もほぼ行かずに、実戦あるのみだって。

今野　うまいアマチュアって、そういう人が多いですよね。ラウンドのなかでトライ＆エラーを繰り返して上達していく。

テル　それさぁ、俺には無理よ。ラウンドは月イチだし、本番でいろいろ試すのはもったいないというか……

今野　自分ひとりで、やろうとするからできないのでは？

テル　ん？　だってゴルフは個人競技じゃない。

今野　いや、私もやりましたが、ゴルフ版「精神と時の部屋」ってのがあるんですよ（笑）

テル　「精神と時の部屋」って、あのドラゴンボールの!?

今野　テルさんもドラゴンボール世代でしたね。そうです。１日で１年ぶんの時間を過ごせる部屋です。１年ぶんとはいきませんが、少なくても１ラウンドで４倍の知識と経験を得ることができます。

テル　その方法とは？

今野　同伴者のショットも全部見るんですよ。どこを、どんな球で、どんなスイングで狙うか。とくにライやロケーションが難しい状況になったら「自分だったら」の予想もする。そして予想と結果によって、その打ち方や狙い方が、よかったのか悪かったのか。自分が打たなくても、これはアリ、ナシという引き出しができます。

人の結果の「やっぱり！」や「えー!!」はどっちも上達のための経験になる！

テル　なるほど〜っていいたいところだけど、そんな余裕あるかなぁ。そういうのって２打目以降だけど、俺の近くで打つわけじゃないし、自分のショットで精一杯だし。

今野　少なくとも林の中などトラブルのときは、一緒にボールを探しますよね。見つけて終わり、ではなく、どのクラブでどこを狙ってどう打つか、予想と結果を見るといいですよ。

テル　そのくらいなら、プレーの進行にも影響ないかも。

今野　あと、グリーン上はマストですね。全プレーヤーのラインは読むべきです。約４倍のライン読みの練習になり、合っているか違っているか、すぐにわかる。

テル　なんだかせわしいなぁ。「アイツのパター、いい音するな。転がりがいいな」、とかは見ているけど。

今野　それもありますね。使ったことないクラブはどんな球が出るか。これも見ていると参考になります。

テル　それはあるね。この前、ロフトが29度もあるユーティリティを使っている人がいたけど、いいなって思った。スイングタイプや持ち球も俺と似ているし、俺にも合うんじゃないかって。

今野　その逆もしかりです。人気のクラブだけど、この人のスイングやレベルだからいい球が打てるって判断もできますよね。

テル　しかし、マスターは人のプレーをそんなによく見てるいるのか。

今野　昔ほどではないですけど、見てて「失敗するだろうな〜」って思うことはよくあります。

テル　教えてあげたらいいじゃない！

今野　いや、たまに私が考えつかなかった打ち方や番手でうまくいく人もいるんですよ。そういうのも、まさに私の新しい引き出しとしてゲットしています。いいサンプルです（笑）

テル　マスターのゴルフに対しての貪欲さって、たまに引くわ……

いかがでしたか？　じっくり観察して自身のプレイに活かしましょう！

イラスト=野村タケオ

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