「肩が回らない人」が飛ばすためのコツとは…!? シニア賞金王がレッスン【アクセス数記事トップ3】
今回は、「ワッグルONLINE」で8月前半に公開した記事の中で、アクセス数が多い人気のレッスン記事TOP3を紹介していきます。
まずご紹介していくのは、第3位の記事です。
【あわせて読みたい】FW・UT打てるのはどっち?「クロスバンカー」から簡単に脱出するコツ
第3位:
“正しいアプローチ”はどっち…!? ボールの下をくぐるミスが出にくいのは?
樋口貴洸プロは、安定感や正確性が高まるアプローチの軌道と寄せワザをレッスン。
オープンスタンスなりのアウトサイド・インは、アマチュアには難しい打ち方だった!
じつはヘッドはインから入れたほうがメリットが多い!
みなさんはショットでもアプローチでも、ダウンスイングは「インから入れるのは難しい。アウトからは簡単」。または「勝手に外から入ってしまう」という人もいるでしょう。
また、アプローチは「スタンスを開いてカット軌道で打つ」のがセオリーだとも言われています。しかし、じつはヘッドをインから入れたほうが正確性や安定感、寛容性は高いのです。
なぜ、アウトからは難しいのか。それは簡単だったり、勝手に動いてしまうほど自由度が高いからです。しっかりとコントロールできて、意図した軌道で振れる上級者ならアウトから入れるメリットを活かせますが、安定しない人にとってはますます不安定になってしまう。
一方、インからは、アウトほどの自由度がないので、いい意味でできることがかぎられるため軌道もフェース向きも安定するのです! 僕たちプロもアウトからヘッドを入れるのは、特別な状況だけですからね。
バンカー越えやカラーからピンまでが近いとき、球に高さを出そうとしてカットに打ったがヘッドが抜けてしまって大ショート!
こういうミスも「インから」なら防げる
「アウトから」で一番怖いのは”くぐる”ミス
「アプローチのミスの言い方ってチャックリ、ザックリ、ポッコンなどたくさんありますよね。これらはヘッドをアウトから入れたときに起こりやすいミスです」(樋口)。
また、樋口は「ヘッドがボールの下をくぐるミスが一番ダメージが大きい」ともいう。これもアウトから入れたときに出がちなミスだが、インから入れるとボールがフェースに乗るのでしっかり前に飛んでくれる
カット軌道でのロブより簡単で失敗が少ない!
ベタピンにつけるなら、ピンの根本まで打って止める球のほうが確実に寄ります。ピッチ&ランは打つのは簡単ですが、「ラン」の部分は予想どおりにいかないことが多々ありますからね。
高く上げて止める球は難しくて、失敗ばかりだから自分には無理!と思っている人も、次で紹介するインサイド・アウトの軌道で打つアプローチに慣れたら、その長所を活かしつつ、インから入れるロブショット、名づけて「インサイドロブ」をトライ&マスターしてください。
カット打ちでのロブショットよりも簡単確実。インサイド・アウトの軌道でも球が高く上がるし、ミスヒットもしにくい。15ヤードの距離でスピン量を計測してみましたが、カット打ちよりも1000回転(計測値は5500rpm)も上がりました。ベタピンにつける必殺ワザになりますが、普段からこの球筋を多用して寄せてもいいくらいです!
インサイドロブの打ち方
●アドレス
「スタンスはスクエアでもいいのですが、クラブをインから下ろしやすくなるので、アマチュアはややクローズスタンスにするといいですよ」と樋口。フェースを大きく開き、ボール位置は真ん中で少し離れて構える。
●バックスイング
アドレス時よりもフェースを開きながらバックスイング。「右手のひらを空に向けるように動かしてください。右利きの人は右手のひらをフェースに見立てると、フェースを管理する力が高まります」(樋口)
フェースを開こうとすることばかりに気をとられると、腕が縮こまって手打ちになってしまう。クラブはゆったり大きく振り上げよう
ロブでもボールをしっかりつかまえて打つので、目標よりも少し左に飛びやすい。ターゲットをピンのやや右にとるか、それでも左に飛んでしまう人はインパクト後の体の回転を強めよう。
いかがでしたか? 今回の記事を参考にインサイドロブの打ち方を身につけてみましょう。
レッスン=樋口貴洸
●ひぐち・よしひろ/1997年生まれ、埼玉県出身。花咲徳栄高校、東京国際大学ゴルフ部を経て、現在はツアープロを目指しながら東京都港区の「Golf&FitnessPoint芝浦」でアマチュアを指導。コースでのスコアメイクに役立つレッスンに定評がある。
アクセス数第2位の記事はこちら。
第2位:
パットで“絶対NG”なことは?気をつけるべきポイントをゴルフコーチが解説!
ラウンド当日、「ミスが止まらない」「いつもは出ないミスを連発する」「うまく打てない状況があった」。そんなときは、このレッスンをチェック!
当日でも簡単にミスの対処ができるので、覚えておくととても役立つ。今月はラウンド前にすると効果大のパット練習をレッスン!
【あわせて読みたい】植竹希望のスイングをプロコーチが解説!「名選手たちとよく似ているので…」
手元が止まってヘッドだけ動いていませんか?
ラウンド当日のスタート前のパット練習は、やり方次第でその日のパット数が大きく変わります。練習はロングパットとショートパットのどちらもしたほうがいいですが、最初は硬まった体をほぐすためや、そのゴルフ場のグリーンの速さをつかむためにロングパットから練習します。
ロングパットは距離感が一番大事! 距離感を安定させるには、グリップとヘッドの位置関係を変えないように打ってください。手元が止まってしまうとヘッドが先行して、パンチが入ってボールが飛びすぎてしまう。インパクトもズレやすくなるので力やスピードが伝わらずショートする場合もあります。
ヘッドが走ってしまうのを抑えて、振り幅なりの距離感を出す。それには体と手元、ヘッドを一緒に動かして打つ。その際にストロークのリズムも一定になるように意識すると、狙った距離感が出せるようになりますよ。
次は、短いパットで気をつけるべきポイントを解説していきます。
方向を合わせて芯に当てる
距離の長いロングパットではスパットを見つけて打つのに、ショートパットではカップだけ見て打つ人が多いですが、短い距離のショートパットは方向性命! ライン上にスパットを見つけて、そこを通す練習をしておく。面倒くさがってはいけませんよ(笑)
スパットにきちんと打ち出すことで、フェース向きのズレをシャットアウト! 打ち出す方向さえズレなければグッド。タッチは少し強めでオッケーです。カップを見ないで、スパットに集中して打ってください。
ストロークの大きさは左右対称で。フォローが大きすぎるとフェースが開く、フォローが小さすぎるとフェースが閉じるインパクトになりやすいので、振り幅を左右とも同じ大きさにするのがフェース向きのズレを防ぐコツです。
いかがでしたか? パットに苦手意識を感じた時は、今回のレッスンを思い出してみましょう。
レッスン=大堀貴子
●おおほり・たかこ/1981年生まれ、茨城県出身。大学卒業後にオーストラリアにゴルフ留学し、海外のゴルフメソッドを学ぶ。帰国後は植村啓太に師事し、ゴルフスイングやレッスンを学び、K’s Island Golf Academyでレッスン活動を行なっている。
写真=村上悦子
協力=サザンヤードカントリークラブ
アクセス数第1位の記事はこちら。
第1位:
【ゴルフ】「肩が回らない人」が飛ばすためのコツとは…!? シニア賞金王がレッスン
歳をとればとるほど肩が回らなくなる! そんな悩みを篠崎紀夫プロに解決してもらいました!
ポイント1:右股関節を入れて体重を右足に乗せる
右足付け根にズボンのしわができるように、右股関節を入れることが重要。こうすると腰が回転し、体重が右足に乗るため、肩を回しやすくなる。最初はシャドースイグでこの動きを理解しよう
肩だけを無理に回すと曲がってしまうので注意しよう
トップで肩を右に90度回すのが飛ばしの基本だが、歳をとって体が硬くなると回転が難しくなる。これを改善するには、肩そのものより、股関節の動きを重視したほうがいい、と篠崎紀夫はいう。
右へのスエーはNG
「肩は足と腰の上にあるので、下半身を止めて肩だけを回そうとしても回りません。とくに柔軟性が低下している中高年は、肩を無理に回すとスイングバランスが崩れてしまい、飛ばずに曲がります。そこで、右股関節を入れることから始めましょう。右足付け根を右にネジる、切り上げるといったイメージで右股関節を入れると、腰が回転し、それに連動して肩が回りやすくなる。日ごろから股関節のストレッチをして、やわらかくしておくことが大事ですよ」
チェックポイント2:股関節のストレッチで柔軟性を高める
片足を高い台に乗せたら上体を前に倒し、自分の体重で負荷をかける。股関節を意識しながら、ゆっくり行うのがコツ。スタート前やラウンド中も、このようなストレッチで柔軟性を高めることが大事
いかがでしたか? 肩が回らなくなる! そんな悩みもこの記事を参考に体重移動で解決しましょう!
レッスン=篠崎紀夫
●しのざき・のりお/1969年生まれ、千葉県出身。162㎝、67㎏。レギュラーツアー1勝。19年にシニア入り。翌年初優勝し、賞金ランキング2位に。21年はシーズン3勝をあげ、シニアツアー賞金王に輝いた。北谷津ゴルフガーデン所属。
構成=小山俊正
写真=田中宏幸
協力=取手国際ゴルフ倶楽部
いかがでしたか? 他にも魅力的な記事をたくさん公開しているのでぜひご覧ください。
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