雨のバンカーの打ち方は?注意するポイントを中村香織プロがレッスン!
ラウンド当日、「ミスが止まらない」「いつもは出ないミスを連発する」「うまく打てない状況があった」。そんなときは、このレッスンをチェック!
当日でも簡単にミスの対処ができるので、覚えておくと必ず役に立ちます。今回は雨でバンカーが湿っていたときの特効薬レッスンを中村香織プロにお願いしました。
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サラサラなバンカーは湿ると泥のようになる
バンカーは雨が降ると、芝よりもライの状態が大きく変わります。その変化に対応してしっかり脱出&寄せる特効薬を紹介します。
湿った砂は乾いた砂よりも飛びやすくなるので、乾いた砂よりも飛距離を抑えて距離感を調節してください。これが基本的な対応策ですが、サラサラの砂は湿ると泥のようにぬめっとした状態になることも覚えておいてください。
泥状は湿った砂でも飛ばないので、砂がどんな状態になっているかをしっかりチェックすることが大事です。
【その1】「湿り具合」をしっかり見極める!
湿ったバンカーは砂の重さや固さが変わる。まずは、どのくらい湿っているかをしっかり確認しよう!
ボールがどれくらい沈んでいるかもいい判断材料です!
乾いたバンカーは足元やボールが沈むので、体との距離に気をつける。湿ったバンカーは沈まないので、クラブを短く握らず普段通りの長さで持つ
【その2】振り幅を変えていますか?
15ヤードの湿ったバンカーは…
アプローチの2倍。30ヤード打つ感じ
湿ったバンカーは砂が固く飛びやすいので、乾いた砂の距離感よりも少し振り幅や力を抑えて打つ
15ヤードの乾いたバンカーは…
アプローチの3倍。45ヤード打つ感じ
乾いたバンカーは、アプローチの距離感の3倍くらいの振り幅や力で打つと距離感を合わせやすい
地面にヘッドを叩きつけるイメージ
湿ったバンカーは力を抑えるといいましたが、その抑え方に注意してください。バンカーショットはどんなライでもクラブのスピードを絶対に緩めないことが大事。湿った砂はボールが飛びやすくなりますが、水を含んで重くなるのでヘッドをしっかり走らせて、地面に叩きつけるくらいのイメージでOKです。
手首はやわらかくするが、ヒジが緩むのはNG。スナップが使えず、クラブが加速しない。支点となる手元も動きすぎてしまう
飛ばないようにするとき緩めていませんか?湿っていてもクラブの加速が大事!
連続写真を見てください。しっかりクラブが加速するように、手首のスナップを使って打っています。でも、バックスイングの振り幅は乾いた砂よりも抑えめ。フォローの大きさはバックスイングによって自然と変わってくるので、あまり気にしなくても大丈夫です。
とにかく、前日や当日に雨が降ったら「今日のバンカーはいつもと違うぞ」と思うことを忘れずに! 特効薬で対処すれば、大きなミスは防げます。
いかがでしたか? 特効薬レッスンを参考に、湿ったバンカーでもミスを防いでいきましょう。
レッスン=中村香織
●なかむら・かおり/1986年生まれ、京都府出身。15年にSTEPUPツアーで2勝を挙げるが、その年末に惜しまれつつもツアー競技から撤退。現在は東京都の品川区と目黒区にあるEAST GOLF SCHOOLの代表を務め、レッスン活動を行っている。
写真=小林司
協力=四街道ゴルフ倶楽部(アコーディア・ゴルフ)
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