通算7勝目・勝みなみのスイングを解説!「肩がすごく回っているのに…」とプロがレッスン

7月31日に『楽天スーパーレディース』の最終日が行われ、勝みなみプロが2位に5打差をつけて独走し、通算7勝目を挙げました。そんな彼女のスイングを平野茂プロに解説してもらいました。

昨シーズンのドライビングディスタンス、平均250ヤード以上飛ばす勝プロのスイングを参考にして飛距離を伸ばしてみませんか?

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手首の使いすぎによる「フェースの返りすぎ」を抑えるスイング

トップで手元の位置が高くなるのがノーコックスイングの特徴。大きいトップに合わせてフォローも大きくとる。左右対称のスイングは再現性を上げるコツ

勝選手の大きな特徴はノーコックでのスイングです。トップまでクラブが上がったときに、肩がすごく回っているのにヘッドは手元よりも上になっている。これは、ノーコックで体を大きく回していることでできる形です。コックを抑えるとスイングの再現性が高くなります。フェースの向きも返りすぎが防げるので、引っかけやすい人に効果があるスイングです。

ノーコックでスイングする感覚をつかむには、右手だけでクラブを持ってスイングしてください。右手のひらが右肩の高さまで地面を向いていればノーコック。しかし、これだけでは飛ばしのパワーが生まれないので、勝選手は右腕を外旋させています。右手の外旋によって右手のひらは徐々に空を向くようになりますが、コックを使ったときほど軌道やフェース向きがズレにくいのがメリットで、腕の回旋がパワーやスピードを生み出す。もちろん、切り返し以降も手首は使わずに腕の回旋、右腕でいえば内旋を使って振り切っていきます。この腕や手首の動かし方は、大きいボールを両手で持って投げる練習もオススメ。コックを使いすぎないスイングが習得できますよ。

勝みなみ

●かつ・みなみ/1998年生まれ、鹿児島県出身。157cm。21年はリゾートトラストレディス、日本女子オープンで優勝。20-21年シーズンの賞金ランキングは7位と自己最高位を更新。ドライビングディスタンスは254.31ヤードで2位。明治安田生命所属。

解説=平野茂
●ひらの・しげる/1973年生まれ、東京都出身。早稲田大学野球部から社会人野球の選手としてプロ野球を目指し、その後ゴルフに転向。2013年に東京都・五反田にあるフラットフィールドゴルフ代表として独立する。師匠は叔父の中山徹プロ。

写真=相田克己、田中宏幸

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