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19歳で“全米女子オープン”を制した大型ルーキーとは?英語、タガログ語も習得!?

ニュースだけじゃ伝わらない米女子ツアー選手たちの魅力を毎月、現地からレポートします!

今回のタフガールズは、笹生優花選手です!

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ルーキーらしからぬ結果を出す“ルーキー”

昨年の全米女子オープンを制した笹生優花。19歳11カ月と17日での優勝は史上最年少記録という快挙。すぐさま念願だった米ツアーのメンバーとなり、次戦で初めてのプロアマ戦を経験した。プレー後は「ティーオフ前はアマチュアの人とどうやってプレーすればいいのかなと悩みました。スコアも間違えないように書いたか心配です」と初々しい気持ちを吐露した。試合に関しては「余裕はないです。米ツアーのメンバーになったからこそ、これからが難しくなっていくと思うので安心できないです」とも話していた。

だが、自身を戒める言葉とは裏腹に、ルーキーらしからぬ結果を出す。米ツアーにメンバー入りしてからの2021年度の成績は、10試合のうちトップ10入りが4回。予選落ちなし。初めてのコースや環境に臆することがないのは、ジュニア時代の努力の賜物だろう。英語やタガログ語など数カ国語を学び、アジア諸国や米国など計14カ国で試合を経験したことで、米ツアーで戦う土台を築いた。

今年3月のシェブロン選手権の予選ラルイス・ウンドで同組だったステイシーとの1コマ

元世界ランク1位で米ツアー通算13勝のステイシー・ルイス(米国)は笹生をこう称える。「素晴らしいプレーをするし、長く活躍すると思います。明るい子だから、同組になると楽しいです」。

ただし若いゆえに勉強するべきことはある。「優花と一緒にいるとき、米ツアーの殿堂入りをしたメグ・マロンとベス・ダニエルを見かけたので挨拶をしました。そうしたら優花が『誰ですか?』と聞いてきたので『偉大な先輩だから挨拶しに行っておいで』と促しました。優花は米ツアーについてこれから学んでいくことがあるし、若い世代が歴史を知ることでツアーの未来に繋がっていくと思います」 (ルイス)。

今年の全米女子オープンは6月2日〜5日にパインニードル・ロッジ&GC(ノースカロライナ州)で開催。過去に3度も同大会が行われた由緒あるコースである。大会2連覇できるかどうか。笹生のゴルフ史は日々更新中である。

笹生優花

●さそう・ゆうか/2001年生まれ、フィリピン出身。166cm。20年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」でツアー初優勝。21年「全米女子オープン」で海外メジャー初制覇。22年は「ゲインブリッジLPGA」3位、「トーナメント・オブ・チャンピオンズ」6位などの結果を残している。

写真=南しずか

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