「どこのシャフト?」世界5位リディア・コが選んだ“スチールファイバー”とは…!?
トゥルーテンパーには「理想的な弾道を打ちたい」「1打でもスコアをよくしたい」という願いを実現するシャフトがある。実績はプロの成績を見れば一目瞭然!
その好成績をあげている要因を女子プロコーチ界の第一人者・辻村明志が解説。ピンに向かって、グリーンに止まる球が打ちたいゴルファーは必読だ!
【あわせて読みたい】「どこのクラブ?」世界3位リディア・コーが選んだ“無名の日本製アイアン”とは…!?
カーボンのよさもスチールのよさもほしい!
世界中のプロからの信頼が厚く、充分な実績を上げているトゥルーテンパー社のシャフト。近ごろはスチールだけでなく、ツアープロからのフィードバックを元に設計されたグラファイトとスチールを融合した「スチールファイバー」の人気が高まっている。
使用プロに目を向けると、コ・ジンヨン、ネリー・コルダ、リディア・コ(世界ランク5位・7/12時点)、ミンジー・リーと、女子の世界ランキングのトップ4が名を連ねる。トップ中のトッププロが選んだ理由を、昨年の全英オープンで上田桃子のキャディを務めた際に、彼女たちのプレーやスイングを間近で見てきた辻村明志コーチが解説してくれた。
「ダイナミックゴールド(以下・DG)は、打球がねじれない、スピンがしっかり入ることが長所。その長所を失わずカーボンのよさももっているのがスチールファイバーです」(辻村)
DGは、距離感と方向性にすぐれていることはよく知られているが、カーボンのよさとは何か?
「カーボンには、タイミングのとりやすさやヘッドスピードが上がる振りやすさがある。スチールファイバーは、私がコーチしている選手も使用しているので何度も打ったことがありますが”振るとカーボン、打っては正確にグリーンをとらえられるスチール”という、それぞれのよさを感じることができるシャフトです」(辻村)
スチールファイバーは、日本を代表する女子プロ・畑岡奈紗も今季から使いはじめた。
それについても辻村は、「プロはなかなかクラブを替えません。シャフトはなおさらなんですが、近年は弾道測定器で数値を出して比較することが当たり前になりました。弾道測定器は、インパクトロフトやフェース向きのデータも出るので、畑岡選手もそれを見て、飛距離や打ち出しの高さが上がるだけでなく、フェースのねじれが少ないことを知ったうえでの変更だと思います。
ただ、数値がよくてもフィーリングがよくなければ替えるまでにはいたりません。スチールファイバーは、打感もスチールの手ごたえに近い。カーボンの頼りなさもないので、しっかり気持ちよく振れる。実際に私が打っても、球のつかまりはいいのに、左にはいかない。本当によくできたシャフトです」
そんな畑岡は4月の試合で米国通算6勝目をあげて、世界ランキングも6位にジャンプアップ。スチールファイバーの使用プロが、トップ5を独占するときがくるかもしれない!
日米の同週で優勝!日本人選手の勝利にも「スチールファイバー」が貢献!
DIO インプラント LA オープン優勝 畑岡奈紗
畑岡奈紗も今シーズンから「スチールファイバー i」を使用。4月の4週目に開催されたDIOインプラント LAオープンで、今季1勝目をあげた。スチールファイバーの弾道やショットの精度が上がる性能を武器に、メジャー優勝や世界ランキングの上位を目指す畑岡の今後のさらなる活躍が楽しみだ
フジサンケイレディス優勝 高橋彩華
昨シーズンから惜しい戦いが続いている高橋は、フジサンケイレディスクラシックからアイアンを一新し、シャフトは「スチールファイバー i80 CW」を選択。すると、替えた1試合目に悲願の初優勝をあげた。UTのシャフトもスチールファイバーに変更して、難しい川奈ホテルGCを攻めきった!
使用者・勝利数、急増中!「スチールファイバー」の4シリーズ
スイングタイプや体力に合わせて選べる4モデルをラインナップ。どれも今よりも球が楽に上がって飛距離が伸びるポテンシャルをもっているが、飛ぶといっても方向性を損なわない次世代のシャフトだ!
いかがでしたか? シャフトを見直したいときは、今回の記事を参考にしてみてくださいね。
試打・解説=辻村明志
●つじむら・はるゆき/1975年生まれ、福岡県出身。ツアープロから指導者に転身。「チーム24(辻村)」を結成し、上田桃子、松森彩夏、吉田優利らの帯同コーチを務める。プロテストを控えた有望な選手も指導中。元ビルコート所属。
写真=相田克己、高橋淳司
【あわせて読みたい】
「どれが操作しやすい?」“最新アイアン8本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ヤマハ】【オノフ】