ロフト角「0度」でスムーズに転がる!クロノスの最新パター2モデルを試打解説
スコアメイクの要となるショートゲーム。やさしくアプローチできて、ワンパットで決められる最新ウエッジ&パターを、理論派コーチ・アッキー永井が試打インプレッション!
今回は、「クロノス タッチ2.0グルービー」「クロノス キャンピー・コンバーチブル」を解説していきます。
【あわせて読みたい】「どれが飛ぶ?」“最新アイアン9本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ステルス】【ローグ】
エネルギー効率を高めるヘッドセンター重心
精密なミルド加工にこだわったパター製造に定評のある「KRONOS(クロノス)」。その精度を裏づけるのが、すべてのクロノスパターに採用されている「ピュアバランス」。ヘッドの重心をセンターに設定することで、適切なエネルギーをボールに伝えることができ、ストロークも安定するというコンセプトだ。
フラッグシップモデルをリニューアルした「TOUCH2.0GROOVY」は、ベーシックな形状ながら、ゼロロフト設計と、約20度のアングルをもったフェース溝によって、すみやかな順回転の転がりを生み出す。「KAMPE Konvertible(キャンピー・コンバーチブル)」は、クロノス史上最大サイズのネオマレット型。アルミとカーボンを組み合わせた複合構造で、安心感のある深重心を実現している。
正しいセットアップで真っすぐな打ち出しを実現
ロフト角があるほど、ライ角の違いで打ち出し方向が変わりやすくなるのですが、ゼロロフト設計ならフェース向きがズレることなく、またバックスピンのかかり過ぎで転がりが不安定になることもないでしょう。
「TOUCH2.0」はフェース溝の効果もあって、出だしからしっかりと順回転になりますね。深重心設計のマレット型はアッパーに当たりやすいのですが、「KAMPE」のゼロロフトなら適切なインパクトを迎えられます。
スムーズな転がりを生むゼロロフト設計
これらのモデルの大きな特徴のひとつが、ゼロロフト設計。ロフト角0度のフェースが、キャリーやスキップの少ない、インパクトからすぐに順回転がかかる転がりを生む。打ち出し時の初速が速くなる感覚で、ピュアなインパクト感としっかり転がるボールスピードを得ることができる。
TOUCH 2.0 GROOVY
●ヘッド素材/S303ステンレススチール●ロフト角/0度●ヘッド重量/358g(プレート付367g)●長さ/34インチ●ライ角/71度●価格/6万6000円
KAMPE Konvertible
●ヘッド素材/ボディ:6061アルミニウム、ウエイト:S303、6061アルミニウム、プレート:カーボン●ロフト角/0度●ヘッド重量/360~385g●長さ/34インチ●ライ角/70度●価格/7万7000円
●商品の問い合せ/朝日ゴルフ ☎078-793-8440 kronosgolf.jp
解説・試打=アッキー永井
●1987年生まれ、神奈川県出身。キャンバスゴルフアカデミーを主宰し、千葉県を中心に活動。形や常識にとらわれない、物理学や解剖学といった観点からスイングメカニクスを分析するレッスンが好評の理論派プロコーチ。
構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
協力=ジャパンゴルフスクール
【あわせて読みたい】
「どれが操作しやすい?」“最新アイアン8本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ヤマハ】【オノフ】
「どれがやさしい?」“最新アイアン8本”を一気試打!鹿又芳典が解説【ゼクシオ】【ホンマ】【つるや】