【簡単】パター選びの“3ステップ”!関浩太郎コーチが徹底解説

1ブランドで多いものだと10モデル以上もあるパター。形や長さなどに違いがあるが、違いによる効果を知っていますか?

それをイチから教えてほしくて、パターフッティングも行う関浩太郎コーチに解説を依頼。「パターは選択肢が多くて迷うでしょうが、選ぶポイントと優先順位があるんですよ」と関。

これを読んでパターを買いに行けば、ほしかった1本がすぐに見つかります!

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まずは直したいミスをひとつにしぼる

パッティングはパターの性能で上達できます。どんな性能をもつパターを選べばいいかは、一般ゴルファーの多くはオーダーメイドではなく市販品を買うので、今回は「市販品から選択できる」をメインに3ステップでぴったりを探し出す方法を紹介します。

でも、その前に大事なことがあります。それは「どんなミスパットが多い」のかをはっきりさせておくこと。ミスはひとつではなく、左であげたようないろいろなミスが起こってしまう、という人もいるでしょう。

しかし、それぞれの元をたどれば「方向性が悪い」か「距離感が悪い」のふたつにわかれます。このふたつのうち、とくにどちらのミスをなくしたいのかをきちんと決めて選ぶと、いま手にするべきパターがしぼり込めます。

STEP1 ヘッド形状を選ぶ

まず選ぶのはヘッド形状。もっとも結果を左右する要素が大きい部分だから、いろいろな形状があります。たとえば、ピンの「PING2021 パター」は11モデルもあり、「ブレードタイプ」「マレットタイプ」「角型」「アライメント重視」と4つにカテゴリーわけされていますが、一般的には「ブレード(ピン型)」「マレット」「ネオマレット」の3タイプと考えてOK。これはチャートにすると、下のように位置します。

パットは距離感がもっとも大事といわれますが、ビギナーやパット数が多い人は「向きが合ってない」「ストローク軌道が悪い」など、距離感以前に問題アリ。そのため、方向性の改善に効果が高い「ネオマレット」がオススメのヘッド形状になります。

STEP2 長さを選ぶ

 長さは、市販品ですと33、34、35インチが選べます。これは背が高い人は長め、背が低い人は短めではありません。もっとも影響力があるのはインパクトの強弱です。ドライバーがそうであるように、長いクラブのほうが遠心力や加速力が増して飛ぶ。ですから、長めのパターは打ち切れずにショートが多い人、短めのパターはオーバーや速いグリーンでプレーすることが多い人に適しています。

STEP3 グリップ形状を選ぶ

ステップ3はグリップ。グリップもモデルによって太さや形が違います。これはグリップエンド側から見るとわかりやすいですよ。太いほうが手首をロックできるので、ストローク中に手首を使いすぎてしまう人にオススメ。手首を適度に使ってのフィーリングを大事にしたい人は、細めを選んでください。

また、パターグリップの形状は正円ではなく、正面側が平らになっている。これは方向性に効果があり、平らな部分が広いほど真っすぐ構えやすくなります。グリップ交換をすることで、求めたい性能をもった太さや形状にする人も多いです。

いかがでしたか? 関コーチのアドバイスをもとに自分にあったパターを選んでください。

解説=関浩太郎
●せき・こうたろう/ 1974年生まれ、茨城県出身。研修生を経て米国にゴルフ留学。帰国後、「SEKI GOLF CLUB目黒」をオープン。レッスンコーチ、クラブフィッター、クラフトマンとして活躍中。

写真=田中宏幸 
協力=SEKI GOLF CLUB目黒

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