3年で“シングル入り”を果たした練習法とは…!? ベテランゴルフライターが解説
長年ゴルフをしていると、なかなかモチベーションが保てなかったり、マンネリ化してしまったなどの悩みを持っていることも多いことでしょう。
そんなときに、ひとりでもできるモチベーションが上がる“おすすめな方法”を、ベテランゴルフライター・高橋健二さんが紹介します。
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マンネリゴルフの打破!罰金を課してスコアを縮める
「ゴルフは、ニギらないとうまくならない」と、よくいわれる。ニギる相手は、ビギナーの間は自分よりうまい人ばかりだから、ハンデをもらっても負ける。当然、口惜しさは倍加する。
思い通りに打てない自分に腹が立ち、それが練習意欲を掻き立てる。またニギることで相手のプレーをよく見るようになる。グリーンで相手のラインを見て自分なりに予想し、それと実際の転がりが違ったり、予想したラインより相手が膨らませたりしたら、それを自分のパッティングの参考にする。
グリーンの速さ、転がり具合は、たとえラインの方向が違っても参考になる……という具合に、ニギリはスコアメイクに欠かせない多くの情報を得るようになる。それに何より、うまい人が上達法を教えてくれる。この効能が一番だ。
ただし、最近はニギる相手が少なくなった。ひとり予約などでは、同伴競技者は大半が初対面だからなおさらだろう。
そこでお勧めするのが「ひとりニギリ」だ。私はハンデ14だった20年前に、ひとりニギリをよくやった。当時は年間約30ラウンドして平均スコアが86前後。ハーフに直すと43だ。この年間平均スコアを1打縮めようと考えて導入した。どうするのか?
43を基準スコアとして、44叩くと千円罰金、45以上なら2千円の罰金を課し、それを貯金箱に入れる。を貯金箱に入れる43より1打少ない42で上がったら貯金箱から千円取り、41以下で回ると2千円引き出す。私は1ホールで大叩きするとガックリきて、ズルズルとスコアを崩すタイプだったので、これは効いた。OBや池ポチャをしてダボやトリプルを叩いても、キレたり、投げ出したり、諦めたりしなくなったのだ。とくにニギリをハーフ単位にしたため、前半で45以上叩いて2千円の罰金を食らっても、後半ガンバって何とかチャラにしようと、意識して気持ちの切り替えができるようになった。
それでも1年目は年間の貯金が3万円になり、年末に家族5人でステーキを食べに行った。2年目は貯金が1万6千円に減って焼肉になり、3年目は基準スコアを1打下げて42にしたのに貯金は7千円に減り、ラーメン餃子定食しか食べられなかった。このころになると、ダボは滅多に叩かなくなり、ときには片方30台も出るようになって、念願のシングル入りを果たした。
100切りや90切りができないゴルファーには共通する傾向がある。1カ所で大叩きすると2~3ホール連続してスコアを崩したり、安易にボギーがズルズル続くというパターンだ。そういうゴルファーにはぜひ、ひとりニギリをお勧めしたい。最近の私は、①OBや池ポチャ、②1ピン以内の上りのパットのショート、③3パット、④ダボ、⑤連続ボギーの5項目に500円の罰金を課している。金額の多寡ではない。経済制裁の効果は個人にとっても意外に大きく、マンネリゴルフの打破に効果大だ。
文=高橋健二
●たかはし・けんじ/1948年生まれ。ゴルフライターとしてレッスンやクラブ情報などを執筆。HC8。
イラスト=丸口洋平
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