「ローグ ST」の“ボールスピード”がすごい…!鹿又芳典がガチ計測したら驚きの結果に…
2022年の最新ドライバーのなかでボールスピードがNo.1だと言われるキャロウェイ「ローグ ST」。そこで今回はカリスマフィッターの鹿又芳典氏がトラックマンを用いて試打計測を行い、どのくらいボールスピードが速いのか、検証してみました!
ヘッドスピード40.8m/秒でボールスピード61.3m/秒&ミート率1.50!
カノマタには一般のアマチュアに多い、ヘッドスピード40m/秒で「ローグ ST MAX」を打ってもらいました。その結果、飛距離が確実に伸びるであろう、驚きの数値が!
キャロウェイのドライバーは、昨年の「エピックスピード」も一昨年の「マーベリック」も、ボールスピードは他の大手メーカーと比べても速かったのですが、「ローグ ST」はさらに速くなりました。
トラックマンの計測データで、ミート率が『1・5』というのは驚異的です。ミート率は「ボールスピード÷ヘッドスピード」で計算されて、ヘッドスピードに対してどれだけボールスピードが出たのかの目安になります。ちなみに私の普段のミート率は、ドライバーで1・47前後。芯に当てる技術が高い女子プロでも1・48〜1・49くらいと言われています。それが「ローグ ST」では、1・5が簡単に出るのです。
数値がよかったのは、ボールスピードだけではありません。打ち出し角が約17度で、スピン量が2200回転台というのもドライバー弾道の理想値に近く、ヘッドスピードは40m/秒台なのに飛距離は250ヤードを超えていました。これは、「ローグ ST」なら一般的なアマチュアでも250ヤードは飛ばせるということです!
ボールスピードが上がった理由はこの最新テクノロジーにあり!
ヘッド最外周に
約11gのタングステンを装填
最外周に約11gのタングステン・スピードカートリッジを搭載。ミスヒットしてもボールスピードが落ちない
飛びの3要素を最適にした
新・AIフェース
最新のAI設計フェースはボールスピー
ドだけでなく、打ち出し角、スピン量
も最適にする形状になっている
新UNI構造により
軽量化しつつ剛性を強化
新UNI構造のボディはレーシングカー
のようなモノコック形状で、軽量化し
つつ剛性を高めている
10球中7球がフェアウェイのほぼセンターに!
「ローグ ST」は飛距離だけでなく、安定性の高さも感じます。今回のトラックマン計測は練習場ではなく、実際のコースで行ったのですが、10球中、7球がフェアウェイのほぼセンター。フェアウェイを外したのは1球だけでした。
これらは、すべてがフェースの芯の近くに当たったショットではなく、取材スタッフから「ナイスショット」と言われても、じつはヒールやトゥ側に当たったのもありました(笑)。それでも曲がり幅がかなり抑えられる。
ヘッドスピード40m/秒で250ヤードを狙えるだけでなく、10球打った平均飛距離が240ヤードオーバー。これもアマチュアにとっては大きな恩恵を受ける結果だと思います。
この4タイプが全ゴルファーをカバーする!
4タイプのモデルがラインナップされていて、「ヘッドの特徴がはっきりわかれているので、どんなタイプのゴルファーでも必ず合うモデルが見つかるはずです」とカノマタ。
ROGUE ST MAX
もっともオーソドックスで
直進性が高い万人向き
ボールスピードが速いのはもちろん、ほとんどフェアウェイを外さない直進安定性も高いドライバーです。顔もいいし、芝に置いたときのヘッドの座りもいい。そのうえでシャフトが振りやすいので、4モデルのなかでもっともターゲット層が広い万人向き。購入を考えている人は、まずコレから打ってください!
SPEC●ヘッド体積/460cc●長さ/45.5インチ●ロフト角/9、10.5、12度●シャフト(フレックス)/VENTUS 5 for Callaway(R、SR、S)など●総重量/約307g(S)●価格/8万6900円~
ROGUE ST MAX D
適度なつかまりで飛ぶ
ストレートドロー系
モデル名の「D」はドローバイアスということですが、つかまりすぎて左に飛んでしまう感じはありません。ヘッドスピード40m/秒くらいで打つとインパクトでつかまった球が、真っすぐ飛んでやや左に曲がるストレートドロー系。「ローグ ST MAX」と比べると弾道は高め。スライサーじゃな
い人にもオススメです。
SPEC●ヘッド体積/460cc●長さ/45.5インチ●ロフト角/9、10.5、12度●シャフト(フレックス)/VENTUS 5 for Callaway(R、SR、S)など●総重量/約307g(S)●価格/8万6900円~
ROGUE ST MAX LS
ハードすぎない
低スピンタイプ
ヘッドスピード40m/秒だと厳しいですが、42m/秒以上あれば十分に打球も上がりますし、ハードすぎる印象はありません。ヘッドスピード45m/秒以上になるとスピン過多で飛距離をロスするケースがありますが、バックスピンを抑えてくれる。ロースピン系でもミスヒットに強く、スピン量が安定するのも魅力です。
SPEC●ヘッド体積/455cc●長さ/45.5インチ●ロフト角/9度、10.5度●シャフト(フレックス)/TENSEI 55 for Callaway(S R、S)など●総重量/約308g(S)●価格/8万6900円~ CALLAWAY SELECTED STORE製品
ROGUE ST MAX FAST
超軽量タイプの恩恵は
シニア世代だけじゃない
270g台の超軽量タイプなので、いかにもシニア向けという印象かも知れませんが、40代・50代のアベレージゴルファーでも打ちやすい! 長いクラブやドライバーに苦手意識がある人は、この軽さがすごく振りやすいと感じるはずです。超高弾道のビッグキャリーで飛ばせるので、飛距離アップが叶います。
SPEC●ヘッド体積/460cc●長さ/45.75インチ●ロフト角/9.5、10.5、12度●シャフト(フレックス)/SPEEDER NX for Callaway(R、SR、S)●総重量/約278g(S)●価格/8万6900円
いかがでしたか? 「ローグ ST」ドライバー、実際に打ちたくなりますよね! ぜひ、そのボールスピードや飛びや体感してみてください。動画でも詳しく解説しているので、そちらもチェックしてみましょう。
試打・解説=鹿又芳典
●かのまた・よしのり/多くのゴルフメディアで活躍する人気クラブコーディネーター。現役ツアープロのクラブ調整やサポートだけでなく、ジュニアゴルファーの育成にも注力している。
構成=野中真一
写真=相田克己
協力=取手桜が丘GC(アコーディア・ゴルフ)