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カチャカチャの調整法と効果をプロが解説!ロフト角・ライ角の変え方

ロフト角やライ角、ヘッドの重心位置をセルフチューニングできるカチャカチャ。この機能を上手に活用していますか?

していない人はもったいない!いじればもっと理想の弾道が手に入る「意外と知らない」正しい調整法をレクチャーします。

Q.カチャカチャで何がどう変わるの?

A.3つの角度と重心。結果、弾道が変わります!

調整できるのは、主に「ロフト角」「ライ角」「フェースアングル」の角度と「重心」です。

角度の増減やウエイトの位置を調整すれば、スイングを変えなくても、クラブを買い替えなくても弾道を変えることができる便利な機能ですよね。

Q.ヘッドの角度とウエイトどっちを変えるのが先?

A.形が変わるからアングル。とくに「ロフト角」が最優先!

ロフト角やライ角を調整するとクラブの「形状」が変わります。一方、可変ウエイトは重心位置の変更で、これは「ヘッドの動き方」が変わる。となると、形そのものを変えたほうが効果は自然に出るので、アングル(角度)の変更が先です。

カチャカチャはすぐに曲がりを抑えたり、球の高さを変える即効性だけでなく、思い描いた理想弾道に近づくことが最終目的だと思います。それには「球筋なりの正しい出球」を作り出すことが大切なので、ロフト角の調整を優先させてください。

球が低すぎる人はロフト増で打ち出しを高くするのはみなさんもご存じでしょうが、ドローやフェードも打ち出し方向が肝心なので、ロフト角の増減で「打ち出したい方向にフェースが向く設定にする」が、弾道の質とレベルを上げるオススメの調整法になります。

実は…ドライバーのライ角調節は大差ない!?

ライ角を変えての効果は前述したとおりですが、ドライバーに関しては重要視しなてOKです。今回、人気ドライバー4本を集めましたが、2社は標準ライ角からアップライトにしかできない、もう2社はフラットにしかできません。

そもそもドライバーは、アドレス時にヘッドを地面から浮かして構える人も多いですし、インパクト時にソールを地面に着けないクラブなので影響や効果が少ないのです。

さらに、ライ角はロフト角が立っているほど関係性が低くなります。下のドライバーとウエッジで比較した写真を見てください。ライ角を数度変えたとき、フェースが指している方向がウエッジは大きく変わるのに対して、ロフト角が立っているドライバーはほぼ変わらないのです。

ウエイト調節はヘッドの動き。球筋を整える効果が高い!

ウエイトの位置や重さを調整すると、重心距離が変わるのでヘッドの返りやすさが変わる

可変ウエイトは、主にヘッドの返りやすさが変わります。球のつかまり具合も変わりますが、重きを置くのは弾道の曲がり幅の調節です。

たとえばドローの場合、左に大きく曲がりすぎるときはウエイトをトゥ寄りに。フェードが右に曲がりすぎるときはウエイトをヒール寄りにしてヘッドを返りやすくすると曲がり幅が小さくなります。

これは、ロフト角の調整でフェースアングルを打ち出したい方向に向けたうえで変更するのがオススメです。

いかがでしたか? カチャカチャを上手に活用して、理想の弾道を手に入れてくださいね!

解説・レッスン=土手 陸

●どて・たいら/広島県出身。東京ゴルフスタジオのスタッフや京都のゴルフギUPの代表として活 -アベースD動。ギアとレッスンと両面から上達させる指導に定評がある。

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