FWキープ率3位の女子プロが曲がらない秘訣は?「水平素振りと同じ軌道で…」

FWキープ率3位の女子プロの曲がらない秘訣は?「水平素振りと同じ軌道で…」

 女子プロのスイングって本当に曲がらなくて正確ですよね。そんな中でもフェアウェイキープ率が高い女子プロのスイングを見ていきましょう。

 今回は、20-21年シーズンにフェアウェイキープ率で3位に入っている吉本ここねプロのスイングを解説していきます。解説者は横山清人プロです。

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体への負担が少ない誰でもできるスイング

フラットな軌道になるため手元は低く、トップでの左腕のラインも地面と平行に近い角度になる

 吉本選手は体主体とは違い「クラブ主体」のスイングですね。クラブや腕を積極的に振るスイングですが、手打ちではありません。手打ちとは、手でクラブをボールに合わせようとして、スイングにブレーキがかかる打ち方です。クラブ主体は、クラブを振るために腕をきちんと振っていることをいいます。

フォローは水平素振りのイメージから一転、手元とヘッドを大きく振り上げる。これは安定したドローボールを打つコツになる

 みなさんも直立した姿勢から両腕を伸ばし、クラブを胸の高さまで上げてシャフトと地面を平行にして振る「水平素振り」をしたことがあると思います。安定した軌道で振れる「スイングプレーンを安定させて体を回す感覚」をつかむのに有効な素振りです。吉本選手は上体を前傾しても、水平素振りと同じ軌道で振っている感じ。そのため、軌道はフラットですが、トップからフィニッシュまで頭の位置が変わりにくくなるため、上下動を防ぐコツにもなっています。球筋はドローが打ちやすいです。

 このスイングは、クラブの動きにそって自分も無理なく動くので体への負担が少ない。手首の使いすぎにさえ気をつければ、誰でもマネやすく、方向性がいい弾道が打てるスイングです。

いかがでしたか? 吉本選手のスイングの特徴を取り入れて、フェアウェイをとらえる弾道を打ってみましょう。

スイング=吉本ここね

●よしもと・ここね/2000年生まれ、北海道出身。161cm。20年は日本女子オープンで7位タイ、21年はゴルフ5レディスで8位タイに入った。20-21年シーズンのフェアウェイキープ率は78.80で3位。不二サッシ所属。

解説=横山清人

●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市の東京ゴルフスタジオ、埼玉県川口市のフォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。

写真=相田克己、田中宏幸

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