「体主体」のスイングで方向性アップ!篠原まりあのスイングを解説

「体主体」のスイングで方向性アップ!篠原まりあのスイングを解説

20-21年シーズンも「女子プロってホントに曲がらないなぁ」と思う人も多かったでしょう。ただ思うだけでなく、アマチュアも方向性を上げる秘けつを学んでみませんか?

お手本は、20-21年シーズンにフェアウェイキープ率は79.57で2位の篠原まりあプロです! 多くのアマチュアをレッスンしている横山清人プロに詳しく解説してもらいます。

柔軟性や筋力がある人にオススメ

篠原プロのスイング。ボールがつかまりやすい体勢を作るには、グリップは両手ともストロング(フック)がオススメ

 篠原選手は「体主体」のスイングが特徴で、方向性がいいのは「つかまる形を作ってから、つかまらないように振る」点にあります。グリップはストロングで握り、ボールがつかまりやすいアドレスを作っている。その形のままクラブを上げているので、トップではフェースが上を向く。つまり、かなりフェースが閉じた状態になっています。このままだとボールは左に飛んでしまう。さらに、手や腕を使って振る「クラブ主体」だと引っかけてしまうので「体主体」のスイングで振っているのです。

目線を目標側に送る「ルックアップ」をしてもOK。体の回転が止まるのを防げる

 体主体のスイングのメリットは、フェース向きのバラつきがなくなること。普通、インパクトにかけてクラブは慣性によって閉じようとしますが、思いきり体を切る(回す)動きで、スクエアなフェース向きのインパクトを作り出しています。体主体のスイングはとにかく体を止めずに、テンポよく回り続けることが大事です。回転が止まると手打ちになり、左に引っかけてしまいます。

 このスイングは、大きく捻転できる柔軟性や筋力がしっかりあるアマチュアにオススメ。それ以外の人は体を痛めたり、飛ばなくなるので注意が必要です。

いかがでしたか? 篠原選手のスイングを参考にして、方向性アップを目指してみましょう。

スイング=篠原まりあ

●しのはら・まりあ/1996年生まれ、大分県出身。162cm。初シードを獲得した20-21年シーズンは、日本女子オープンの14位タイが最高位だが、フェアウェイキープ率は79.57で2位に入っ
た。大岡産業所属。

解説=横山清人

●よこやま・きよと/1980年生まれ、熊本県出身。03年プロ転向後、陳清波に師事。現在は東京都三鷹市の東京ゴルフスタジオ、埼玉県川口市のフォーシーズンズゴルフガーデンなどで多くのアマチュアをレッスン。

写真=相田克己、田中宏幸

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